だれの中にもアンビバレンツ!
わたしの中ではメインカルチャーよ、サブなんて言わないで!
Water.
日常の中のフランクな死にたさと妙な色気と変な焦燥とか、抽象的な決して綺麗ではないけど抱えたら捨てられないモヤモヤをうまく表現してる短編集。人と人が関われば何かしらの不祥事が生まれるね。魚喃キリコを好きな人間にロクなやつがいないとおもうし、描かれてる人間みたいな人がハマる。人間はロクじゃない方がずっと良いと思うのでわたしは好き。おすすめはしないです。Waterが1番好きだけど魚喃キリコの本は全て好き。
漫画とは紙をコマで分けて絵と効果音とセリフを固めて作られるものだけど、たまに絵が邪魔な時があったりして。唇と唇が描かれてないキスシーンの方が美しかったりする様な、見えるはずのもの見えていいはずのものを敢えて見せてないからグッとくる様な、そんなくすぐったい表現が上手い人だと思う。シンプルな線の単純な背景と簡略化された人間だから伝わる伝えたいこととか雰囲気とか空気感が絶妙で何度読んでも肺の後ろらへんがぎゅっとなる気がする。
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ブログを書こうと思うとどうしても手書きの文字がやけに縦長のアイツを思い出してしまうね…ケチャップの空きボトルに手紙を入れて海へ流すような気持ちで、いつか届くかな届かないかなと思って書くよ。